恋のドレスは明日への切符―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 
2014/05/24 Sat. 23:25 [edit]
恋のドレスは明日への切符―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫)
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青木 祐子
集英社
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闇のドレスで貴族の娘ばかりを陥れるアイリスを恐れたクリスたちは貴族からの以来をすべて断っていた。
そんなある日、鉄道王の娘パトリシアがドレスの注文にやってくる。
貴族ではない依頼人に安心して引き受けたがクリスだったが…
うーん、闇のドレスの問題っていつか解決するのだろうか。
ひとまずアイリスを避けることにしたみたいだけど、それぐらいじゃまだ再会しそう。
闇のドレスはクリスの母親が関係しているかもしれない上に謎も多いしな…
本心としてはシャーロックの意見に同意したいけど、クリスの精神状態を知るとしばらく闇のドレスとは距離と取らせてあげたい。
でも、今回の話を読むと上流階級を避けるのは難しそうな気がする。
パトリシアは今までの人生を考えると今回の真実はショックだっただろうから、思わず言ってはいけないことまで口にしてしまったのは理解できる。
けど、あれは地雷を踏んだなと思った。
今回の恋も辛いな。
パトリシア、イヴリン、ユベール、それぞれ悪い所があって、ちょっとしたことで均衡を崩してしまった感じ。
クリスと闇のドレスの関係はまだ何かありそうな予感。
シャーロックの冷静さがもどかしく、彼は彼で迷いが見えるのでその冷静さを失ってほしくないという矛盾した思いも抱いてしまう。
パトリシアがイヴリンをどれだけ信頼し慕っているのが伝わってくるシーンは切なかった。
彼女が好きだったのは、本当はユベールよりもイヴリンの方だったんだな。
闇のドレスとの関係はリンダの存在がある限り続きそうだな。
少し不安になるラストだったけど、クリスたちの未来が明るいものでありますように。
クリスの恋の行方も気になります。
あとがきであの人が「挙動不審」と書いてあってちょっと笑ってしまいました。
いや心配なのですけどね。
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