2012'05.20.Sun

首の姫と首なし騎士 いわくつきの訪問者

先の事件によって人手が足りなくなった城の仕事を手伝うことになった末っ子姫のシャーロット。
徐々にやりがいを感じ始める彼女だったが、暗殺されそうになってしまう。
アルベルトに救われるも、何者かの国庫横領に気づいて…
新たな事件の香り漂うシリーズ二作目。



アルベルトがシャーロットを“お嬢さん”って呼ぶ所とか、皮肉や冗談を言い合ってる所とかいいなぁ。
シャーロットとアルベルトの甘くないんだけど、距離が近いって感じがたまらなく好き。
セシルも気になる。
社交的で軟派に見えて、内には問題を抱えてそうなキャラに弱い。
今のところアルベルトが一番のお気に入りですが。

暗殺を企む者の出現、不正が発覚と…今回もところどころサスペンスっぽい流れ。
人間関係とか犯人も。

なかなか信頼出来る人物が周囲にいなさそうなので、リオンの登場は嬉しい。
これから少しずつ味方が増えていくのかなと思えば楽しみ。

“首なし騎士”の登場シーンかっこよすぎだろう。
タイミングよすぎるのは物語だからとしても、アルベルトがピンチに駆けつけてきた時の言動にはぞくっとした。

レイフォードとハーヴェイの会話が恐くて面白い。
ロチェスター親子の活躍がこれから楽しみだな、これは。
ハーヴェイの穏やかそうに見えて癖がありそうな感じが好きだ。

あやしいと思っていた某人物が予想以上の存在でびっくり。
そうか、そっちだったのか…
少しずつ色々な事を学び成長していくロッティは最後にどんな選択をするのか。
悩みながら頑張る彼女は魅力的なので、今後も応援していきたいです。
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2012'05.20.Sun

いとしき悪魔のキス

アントニアは途方にくれていた。
父が亡くなり、借金返済のため、とうてい稼げない額のお金が必要になったからだ。
そんな時、何度か見かけただけの男性が借金の一部とアントニアのホテル代を立て替えていたことが分かる。
困惑するアントニアに、レイフと名乗る男は「半年間、僕の愛人になれば、借金を帳消ししよう」と言う。
憤然とはねつけたアントニアだったが、父が公金を横領していたという疑惑まで浮上して……



この手の勘違いものは好きだけど、なんでこうも頭の良さそうな男性がここまで思い込んでしまうのか疑問だ。
頭が硬いとビジネスでも上手くいかないだろうし(これも偏見かもしれないけど)、恋ゆえにおかしくなってるということかなぁ…
彼には復讐という目的もあるし。
父親との関係が対称的な二人のそれぞれが事情を抱えた状況での両片想い。
今後の駆け引きにも期待が高まります。

お互い素直になればすぐに問題は解決してハッピーエンドかもしれないと思ったけど、そうもいかないか。
信頼関係が築かれてないと情だけで大金は動かないだろうし。
始まりは契約だったからこそ丸く収まった所もあるのかも。

冷静であろうとしながら互いに動揺しまくっているのがちょっと微笑ましい。
セクシーなドレスを着たアントニアを見た時のレイフの反応に萌えた。可愛くて。
ドレスに関する二人の会話にはつい吹き出してしまった。

互いの抱える事情が明らかになり、ハッピーエンドになるまでの流れは王道な展開だったけどだからこそ安心して読める。
そこがハーレークインロマンスのいいところだよなとあらためて感じたお話でした。
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2012'05.05.Sat

トゥルーブラッド10 絆の力

シャーレイン・ハリス
ソフトバンククリエイティブ
発売日:2012-03-22

スーキーは、フェイとの戦いで多くの仲間を失い、心身ともに傷つき療養生活を余儀なくされていた。
エリック、ビルがそれぞれの問題を抱え、さらにクロードがスーキーの家に押しかけてきて一緒に暮らすことに…
そんな中、現れたエリックの作り手オッケラ、スタックハウスの敷地内で発見される新たな死体。
スーキーに新たな危機が迫る。



今回はいきなり事件が起きなかった分、前回の大事件を引きずって重い空気が続いているという印象。
その静けさが恐い。
少しずつ変化しつつあるシェイプシフター(狼人間含む)と人間の関係にも注目したい。
クロードの変化には少し切なくなりながらも驚いた。
クロードと同居という展開は私としては歓迎だった。
彼が好きだというのもあるけど、スーキーとの距離感が好みなので。

亡くなった人物も多いけど、生き残っている人物の関係も複雑になってきたなぁ。
登場人物が増えてきたので、主要人物の紹介より人物相関図が欲しいかもしれない。
この人物が最強!っていうのがなくて、力関係が複雑なのもこの作品の魅力かも。
権力、実力、支配それぞれの力も別々だし。
複数の種族が、当たり前なんだろうけどそれぞれの社会を形成してい、それが時々交差するから余計にややこしいんだよな。
スーキーは人間である上に色々なグループと関わりがあるから本当大変だと思う。
うんざりするのも仕方ない。

ビルが大切に思っているあの人物に真実を伝えられたのはよかった。
某人物の最期は、悲惨な死が多いストーリー中では珍しく幸福な結末だったなぁ。
ハンターについては能力のことをヴァンパイアたちに知られないか心配。
辛い思いをしながらも他人を思いやれるいい子なので幸せになって欲しい。
ジェイソンとスーキーがいい兄妹になってきて嬉しい。
最近ジェイソンがちょっと可愛く思えてきたし。

最後の方でスーキーを恨む理由があるフェイに気づいたけど、そういえば彼は今まで登場してなかったな。
消えて欲しいと思っていた人物が亡くなったけど、途中からそんなに嫌な人物でもなくなっていただけに少し後味が悪かった。
トゥルーブラッドは、ええ!この人も!?って人物が結構殺されるので油断できない。

ラストは虚しさを感じたけど、三人で眠るスーキーたちを読んだ時は穏やかな気持になった。
ヴァンパイア、人、フェアリー、シェイプシフター、それぞれにおける血の絆がメインの話だったな。
今後、この三人どうなるんだろう。
スーキー、エリック、ビルの三角関係とはまた違う方向で気になる。
シャーレイン・ハリストラックバック(0)  コメント(0)
2012'05.01.Tue

戦国BASARA3 徳川家康の章

徳川家康は豊臣秀吉を倒し、“絆の力”で日の本を統一せんと動き始める。
ゲーム『戦国BASARA3』をベースとした小説。



3らしい静かな空気が漂っていて、そこがまず気に入りました。
ゲーム中の台詞も自然に入っていて、そこも嬉しい。
家康の、表面上は爽やかで明るいけれど、侮れない内面の深さが出ていて好み。
3で家康を大好きになってこちらを購入したので、キャラがそのままという感じでありがたいです。

雑賀衆の生き様が少し気になりましたが、孫市と家康のやり取りは心地よい。
絆についての家康の台詞で忠勝の存在の大きさを知る。力だけじゃないよね、彼も。
忠勝をはじめとした家康の絆は、彼に重荷を背負わせているかもしれないけれど、同時に彼を支えてくれる重要な存在で、重いけどこういう関係いいなぁと思う。

ゲーム中でもあったけど、奇襲された時の幸村の言動に笑った。
これ好きだったなぁ。
家康サイドはいいとして、三成サイドに違和感が…大谷さんと三成の会話が特に。
三成はともかく大谷さんの性格が変わっちゃってる。
キャラによっては性格や片思いの相手とかも変わってしまっているので、人によってはちょっと嫌かもしれません。


家康の明るくて寂しそうな笑顔は想像するだけで切ないな。
観たり読んでて辛いけど、家康はそういう表情似合うと思う。
契約の赤い鐘執行までの流れは燃えた。
なかなか本心というか胸の奥の思いまでは漏らさないタイプだと思うので、その辺りの描写が結構あるのも興味深かったです。(公式か著者の解釈か微妙な所もありますが、それはそれで)
なんというか、三成を語る家康の台詞は酷いけれど、だからこそ真実で、彼がよく三成を理解しているのが分かって辛い。

関ヶ原では重要人物の一人でもある金吾さん好きなのでちょこちょこ出番があって嬉しい。
彼の変化が楽しみでもあり、天海とのやり取りもよかった。
家康が語った鍋を食べた時の秀吉の言葉とその解釈には思わず涙が…
こういうエピソードには弱い。
家康の言葉で自らにも絆が存在すると気づいてからの金吾はよかった。

色々突っ込みどころもありましたが、全体としては読みやすく綺麗にまとまっていたのではないかと思います。
家康とストーリーは凄く好みでした。
3のストーリーでは慶次のストーリーが特に好きだったので、彼が主人公の3小説も読みたい。
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2012'04.30.Mon

赤き騎士と黒の魔術師

あらゆる不気味な噂が飛び交い誰からも恐れられる黒の魔術師・ユハ。
力を持つ魔術師は国の宝として警護する騎士がつく。
しかし、ユハを警護する騎士はユハの恐ろしさ故に三日と任期がもたなかった。
次に派遣されたのは女騎士・ビビアナ。
彼女は腕は立つが教官殺しの異名を持つ士官学校の問題児でもあった…



変わり者同士という組み合わせが好きなので読んでみようと思いました。
予想通り二人の変人っぷりが面白い。
コウモリの骨をビビアナが粉砕するシーンではついに声を出して笑ってしまいました。
馬鹿力な所とか自分に好意を持っていたであろう人物の言葉を嫌がらせと勘違いしている所とか、まっすぐで純粋だけどどこかずれている所とかビビアナが可愛くて面白い。

勘違いやすれ違うも好きなのでそこもツボでした。
ユハに対して周囲が勘違いして怖がっているけど実は…って所もいい。
重い過去とかそれぞれ抱えるコンプレックスを書きつつ基本はコメディでそのバランスもいいです。
ただ、キャラが萌え一歩手前の好き止まりだったので、私としては少し惜しい作品でした。
糖度もこれぐらいのが好きなので余計に。
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